十年愛
Part10
【遼牙（38歳）×瑠羽（24歳）】
※用語集はこちら（ご参考までに）
ここは誓約の森。三者協定によって定められた非戦闘・中立地域だ。この地ではいかなる者も剣を抜いてはならない。魔力を行使してはならない。戦闘による血を流してはいけない。その掟は厳格に守られ、これまで破られたことはないと聞く。
だからといって、緊張がほぐれるわけもなかった。自分たちがこれから顔を合わせるのは、あの革命軍四天王なのだ。
「あそこが……対面の場ですね」
嘉越（かえつ）は、目の前を行く背中にそっと呼びかけた。しかし返事はない。嘉越自身、応えが欲しかったわけではないから構わなかった。ともかく、間近に迫っている協議から気を逸らすことができればよかった。それが彼の場合、言葉を口にすることだったのだ。
「嘗ては、怪しげな神秘主義者たちの神殿だったとか。それが今では、調停者たちの活動拠点になっているのだから、不思議な話ですね」
やはり、前方から反応は返ってこない。しかし、対面の場である石造りの神殿が近づくにつれて歩みが鈍くなっているのを見るだけで、その心中を察することができた。
嘉越は、シェアールの本軍である神威軍の副将。そして前を行く大柄の男は、神威軍を統括する総司令官、鬼柳（きりゅう）大元帥だ。
自ら前線に赴き指揮を執り、アム・アザゼルの兵士たちが放つ魔力の矢を浴びたことも数え切れぬ。死線を越えた経験を数えれば、両手では足りないだろう。硬肉（かたじし）で筋骨隆々な偉躯に熱き武勇を秘めた生粋の武人であることに、異を唱える者はいまい。
そんな彼の歩みを重くしているものこそ、これから対面することになる敵軍の将たち。通称、革命軍四天王なのだ。
「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」
嘗て神殿だったという石造りの建物は、宗教色が綺麗に排され、窓から射し込む柔らかな光線が作る陽だまりや、ドーム状の高い天井が生み出す開放的な空間などが、訪れる者に心地よさを与えていた。
案内人の後について、中庭に面した回廊を進む。腹を括ったのか、その頃には鬼柳の歩みも平素と変わらぬ堂々たるものに戻っていた。
「遼牙、か……」
鬼柳がぽつりと呟いた。嘉越はすかさず応じる。
「確か、閣下とは嘗て戦友であったと……」
鬼柳は重々しく頷いて、かすかに目を細めた。
「左様。彼は小国紫衛那の王でありながら、大戦時には必ずといっていいほど戦場に召喚された。そしてそのたびに武勲を上げ、いつしか敵兵からは『狂える龍神』と呼ばれるほど畏怖される存在となった。そんな彼が、まさかアム・アザゼルと手を組むとは……」
しかし鬼柳は「いや…」と小声で繋ぎ、最前の言葉を否定した。
「いや、驚くことではないかもしれん。彼は、遼牙はおそらくずっと怨嗟を溜め込んでいたのだ」
「怨嗟、ですか？ 一体何に対する───」
「無論、我々神威軍に対する怨みだ。彼がシェアールとアム・アザゼルのハーフ、影道であることは知っているな？」
「はい、存じております」
答えながら嘉越は納得した。
「確か、影道が国王の座に就くには、母親を自らの手で処刑しなくてはならないと……」
「そうだ。さらに遼牙は、神威軍の上層部により龍舌刀を強制的に移植されている。これまで数多の命を“喰って”きた伝説の妖刀だ」
「それも、存じております。移植時の拒絶反応は凄まじく、どんな傑物も苦悶のあまり殺してくれと懇願するとか。閣下の仰る通り、遼牙殿が我々に怨みを抱くのも致し方ありません。しかし───」
「左様。それと革命軍の頭領になるのはまた別の話だ。彼らの台頭により世界はさらに混沌と化し、平和は遠のいた。そのことを正当化するわけにはいかん」
鬼柳は神妙な口調で断言し、協議の場として提供された部屋に足を踏み入れた。
鬼柳の言う通り、世界は嘗てないほどの混沌を呈していた。シェアールの神威軍とアム・アザゼルの本軍である翡衛城に次ぐ第三勢力として、革命軍が台頭してきたからだ。
彼らの目的はたったひとつ。二つの種族が平和共存していた古代世界の再生だ。
そもそも革命軍は、現在四天王と呼ばれている四人の猛者によって生み出された新興勢力だ。彼らは古代世界について記された古文書『瑠璃の彼方』を読み、両種族が平和を謳歌していた古代の存在を知った。
しかし人類の繁栄を望まぬ神によって古代の記憶は封印され、神の思惑通り種族間の憎悪は一気に沸騰することになったのだ。それ以後の戦いの歴史については、今さら説明するまでもないだろう。
遼牙たちは初め、神が封印した古代の記憶を解放することで、平和共存の道が開かれると考えた。しかし、彼らは記憶の封印を解かなかった。
おそらくそれは、賢明な判断だったろう。唐突に蘇った古代世界の記憶は、多くの人々にとっては劇薬にも等しい。より優れた種族であるという選民意識が、根こそぎ奪われてしまうのだから。そうして究極の拠り所を失った人々が混乱し絶望し、自暴自棄になるのは目に見えていた。
彼らは封印を解く代わりに、古文書『瑠璃の彼方』を公にした。そして神の臆病さや嫉妬深さを晒し、種族が敵対することの愚かさを説いたのだ。さらに当時の紫衛那国王、遼牙を将とする革命軍の旗を揚げ、志を同じくする者の決起を促した。
初めはただの逆賊と見なし看過していた神威軍と翡衛城だったが、次々と戦略上の要地が革命軍によって陥落せられるのを目の当たりにして、ようやくことの重大さに気付いた。
確かに革命軍の将は遼牙だが、四大の塔を司る天使長の守護を抱く神聖高位魔族、炎の王、地の王、そして風の王が革命軍に参じていたのだ。遼牙を含めた彼ら四人を、いつしか人々は畏怖とともに『四天王』と呼ぶようになった。
神威軍と翡衛城の戦いに革命軍も加わり、三つ巴の戦いは日増しに激化していった。平和は遠のき、暗黒の中世の再来と囁かれるようになって久しい。
この状況を憂慮したのが、今回、三者協議を呼びかけた調停者たちだった。各勢力の代表者が一度顔を合わせてみてはどうかと持ちかけたのだ。
今さら話し合いなどしたところでどうにもならない、馬鹿馬鹿しいとはね付けるかと思いきや、意外なことに真っ先に参加を表明したのは革命軍だった。これで断ると、革命軍四天王が怖くて逃げたとのかと勘繰られかねない。
かくして神威軍と翡衛城も（しぶしぶ）参加を表明し、ここ誓約の森に設けられた協議の場に赴くことになったのだ。
鬼柳と嘉越が部屋に入ると、寛いだ姿勢で座っていた長身の男性が立ち上がって一礼した。何気ない動作ながら、そこにあるのは優雅と洗練の極み。嘉越は感嘆の溜め息を抑えられなかったが、鬼柳の背中が強張るのを見て、その男性が何者なのか察した。
「久しいな、遼牙。まさかこうして、敵の将として顔を合わせることになろうとは」
鬼柳の言葉に、遼牙は柔和な笑みを返した。
「全くだ。一番驚いているのは私自身かもしれん」
人を食ったような答えだが、そのしみじみした口調を聞くと案外本音なのかもしれないと思う。ともかく、嘉越の目に映った革命軍の将は、その高貴な出自を裏切らぬ品格を備えた魅力的な紳士だった。そしてとても、美しかった。
「翡衛城の連中はまだか」
不思議なもので、つい先刻までその巨躯に緊張を張り巡らせていた鬼柳も、寛いだ表情に変わっていた。これも、遼牙という人間の力なのかもしれない。
「いや、もう来ているぞ。ほら、あの隅でそっぽを向いているのが翡衛城の総司令官だ。どうやら、我々と同じ空気を吸うのもお嫌らしい」
遼牙の笑み含んだ言葉に耳を傾けながら、これは完全に位負けしているなと苦笑を禁じ得なかった。見れば鬼柳も、口許を緩めて翡衛城の“連中”に蔑むような眼差しを向けている。「つまらん男だ」と吐き捨てて、遼牙の向かいに腰を下ろした。嘉越はその後ろに立ち、一礼した。
「北部軍を統括する嘉越と申します」
「遼牙だ。鬼柳殿が同行者に選んだということは、優秀且つ信頼のおける人物ということだな」
「恐れ入ります」
嘉越は、彼に褒められて本気で喜んでいる自分に戸惑った。もちろん、それを表面に出すことはしなかったが。
「お、神威軍サンも来たみたいだな。俺は羅叉だ。革命軍の斬り込み隊長みたいなものか」
そう言いながら遼牙の隣にどっかと座る男。彼の登場で、和みかかっていた空気が一気に張り詰めた。さらに、
「真朱です。羅叉が斬り込み隊長なら、俺は後方支援てとこか」
「嘘つけ。気付けば前線で暴れてるくせに」
羅叉と真朱───彼らが何者なのか確かめるまでもない。大天使ラジエルの守護を受けし地の王、羅叉。そして大天使ハスマルの守護を受けし火の王、真朱。
嘉越は、初めて間近にした神聖高位魔族に、意思では制御できぬ身体の震えを感じた。それは恐らく、鬼柳も同じだったろう。しかし彼は、神威軍の将に相応しい威厳を崩さなかった。
「神威軍を統括する鬼柳だ。できれば戦場では会いたくないものだな」
鬼柳の軽口で、空気がフッと軽くなった。するとそれを合図にしたかのように、調停者が現れた。
「皆さま、お揃いでしょうか。ではそろそろ───」
「ちょっと待った。まだ一人連れがいるんだ」
羅叉の言葉に、嘉越は自然と背筋が伸びた。あと一人───つまりこれで、革命軍四天王が全員揃うことになる。いったいどんな男なのだろうか。
「まったく、何してるんだ、あいつは」
「うん？ 中庭に美しい花壇があったからな。おおかた、花に吸い寄せられてふらふらしているのだろう」
答える遼牙の双眸に、優しい輝きがともる。嘉越はどきりとした。何だろう、これはまるで……恋人の可愛い我がままを悦ぶ男の表情ではないか。
───何を考えているんだ、俺は。
嘉越は軽く頭を振って、突飛な考えを払った。と同時に扉が開き、甘い香りが流れ込んできた。それを先触れに現れたのは、
「遅くなってすみません！ あの、中庭がとても綺麗だったので、つい……」
深々と頭を下げて謝罪するのは、革命軍四天王、泣く子も黙る猛者……猛者？！
「ええっ……？」
嘉越は素に戻って間の抜けた声を上げてしまったが、それも致し方ないだろう。部屋に飛び込んできた四天王最後の一人は、これまで見たこともないような美しい青年だったのだ。
美しいだけではない。それは美であり喜びであり幸福でもある。あらゆる善きものの結晶だった。見ているだけで胸の奥が甘く痺れるのは、蜂蜜色の髪と瞳が誘発する錯覚であろうか。
「やはりな。花壇を眺めていたのだろう？」
軽く揶揄めかした遼牙の問いかけに、彼はこくんと頷いた。そしてまだ驚きを消化できぬ者たちに向かってふわりと笑い、
「瑠羽、と申します。お待たせしてすみませんでした」
瑠羽───大天使ルヒエルとオファニエルの守護を受ける風の王。その名はもちろん、幾度も耳にしたことがある。
攻撃系の呪文は持たないが、潜在的な魔力は火や地を凌ぐと噂されるほど。戦場では『癒しの泉』と呼ばれる回復の場を設け、傷ついた戦士たちはそこに触れるだけで活力を取り戻す。正直言って、敵としては非常に厄介な存在だ。
と、頭では解っているのだが、眼前に楚々と佇む谷間の百合のような青年が四天王の一角を担うとはどうしても思えない。理性と感性が噛み合わないとでも言おうか。
「神威軍の鬼柳だ」
どうやら鬼柳も、驚きと困惑を隠しきれぬようだ。先刻、羅叉や真朱と対面した時に見せた余裕は感じられなかった。
「お、同じく嘉越と申します」
慌てて挨拶を繋げると、瑠羽は笑みをわずかに深めてちょこんと頷いた。
「さあ、これで全員揃ったようだな。協議のテーブルに付こう」
濃厚な戸惑いで撓みかけた空気を、遼牙の号令が払う。嘉越はそれに従ったが、視線は瑠羽に吸着して離れなかった。
当初から予想されたことではあったが、話し合いが何か目に見える成果を生むことはなかった。三者の主張は平行線で交わることはなく、翡衛城の代表者は「無駄な時間を使った」と捨て台詞を残して、協議後の会食にも参加せずさっさと帰っていった。
この協議によって平和が近づくとは、調停者も考えてはいまい。それは神威軍も革命軍も同じだ。しかし顔を合わせることによって、戦っている相手も自分と同じ“人間”なのだと実感することができる。調停者の狙いはそこにあったのではないか。
そして革命軍、とりわけ遼牙は、そういった調停者の思いを汲み取ったからこそ、いち早く参加を表明したのではないか。嘉越はそんな推測をしていた。
それは、単なる感傷なのかもしれぬ。対面して言葉を交わしたからといって、戦乱の大きなうねりにいったん呑み込まれれば全て忘れ、殺し合いに没頭するのが人間だ。
しかしそのさ中で、ふと思い出す瞬間があるのかもしれない。羅叉の悪戯っぽい笑みを、真朱の礼儀正しさを、瑠羽の天真爛漫さを。そしてそんな瑠羽に注がれる、遼牙の愛おしげな眼差しを。
「では、我々もそろそろ戻るとするか。戦乱の渦中に」
鬼柳の声にはどこかやつれた響きが感じられ、嘉越はどきりとした。しかし気付かないふりをして頷き、立ち上がる。
すると「ちょっとお待ち下さい」との声とともに、瑠羽が駆け寄ってきた。そして嘉越の前に膝をついて、脚をじっと見つめ、
「……怪我を、されていますね？」
「えっ？ あ、いや……はい」
真剣に訊ねられ、つい正直に答えてしまった。左脚を二カ所、矢が貫通したのだ。魔気を帯びた矢だったこともあり、処置が遅かったら左脚を失うところだった。今もまだ完治には程遠いが、敵方を前に怪我を悟られることのないよう、十分に注意していたつもりだった。
「じっとしていてくださいね」
瑠羽はそう言って嘉越の返事を待たず、そっと手を翳した。その間、わずか数秒。
「あ、あれっ？ 痛みが……」
風の王は回復魔法のスペシャリスト。そんなことは疾うに知っていたはずなのに、自分の身体に起こったことをにわかに信じられず、嘉越は何度も瞬きをして、負傷したはずの脚をぽんぽんと叩いた。
「どうですか？ 痛みは？」
「あ、あの……消えました」
「よかった」
瑠羽はにっこり笑って、遼牙たちのところへ戻ろうとした。嘉越はすかさず呼び止め、
「あのっ、なぜ敵である私に癒しを……」
訊かずにはいられなかった。すると瑠羽は、不思議なことを訊くなあと言わんばかりにきょとんと目を見開いて、
「なぜって、ここは中立地域です。中立ということは、敵も味方もないってことですよね」
「そ、それはそうですが……」
まだ納得のいかぬ嘉越に、瑠羽は彼にしか聞こえぬ小声で続けた。
「でも僕は──────」
「ねえ、遼牙さま。あの中庭はとても綺麗でしたね。紫衛那城のお庭を思い出しました」
「ああ、そうだな。……瑠羽は、城に戻りたいか？」
誓約の森を出て革命軍の本隊へ帰還する途上。馬車の中という密な空間で二人は秘めやかに会話を交わす。真朱と羅叉は飛竜を使い、先に戻っていた。
「そうですね、いつかは戻りたいです。でも今は、やらねばならないことがあります」
瑠羽の迷いのない返答に、遼牙は重々しく頷く。
ずっと迷いがあった。平和共存を実現するという目的こそ麗しいが、そこに行き着くまでの道は所詮殺し合いだ。
目的のために手段を正当化する、それは遼牙が最も嫌う人間の傲慢さだった。だからといって、何もしないでいるわけにはいかない。そんな時に思い出したのが、真朱の父、緋鞘の言葉だった。
正しいことをやるのではない、やりたいことをやるんだ
自分が正しい、自分に正義があると考えるから歪みが生まれるのだ。ただ己の意志と良心に従い、やりたいことをやる。遼牙は決断した。真朱や羅叉とともに革命軍を立ち上げ、平和共存の道を模索する。そのためには戦闘をも辞さぬ、と。
瑠羽は紫衛那城に残すつもりだった。しかし瑠羽の決意はある意味、遼牙よりも強固だった。僕は何もできない子供じゃない、この癒しの力で革命軍の全兵士の命を支えてみせます。そんな覚悟を見せる瑠羽を突き放すことはできず、遼牙は手を取って「共に戦おう」と告げたのだ。
「……ああ、全てが終わったら城に戻ろう。そしてまた以前のように、王宮で穏やかな毎日を送る。鴇津が治めているのだ。紫衛那もさらに繁栄し、豊かで美しい国になっていることだろう」
「はい！ その時はまた、僕を酒姫（サーキィ）として使ってくださいますか？」
「もちろんだ。私の酒姫はお前だけなのだからな」
瑠羽は蜂蜜色の瞳を甘く潤ませ、嫋やかに頷いた。まだまだ子供だと思っていたのに、気付けば匂い立つような色気で遼牙の五感を搦め捕る、艶を帯びた大人に成長していた。
「遼牙さま、今日はお疲れですか？」
「うん？ そうだな。身体より神経の方が疲れているかもしれん。やはり、敵方の将と顔を合わせるということはそれなりに気も使う。だからこそ、」
瑠羽の耳に唇を寄せて、続きを囁いた。
「瑠羽の癒しが必要だ」
“癒し”に込められた含みを正しく汲み取った瑠羽は、頬を薔薇色に染めて「癒して差し上げます」と答えたのだった。
「嘉越、脚の具合はどうだ」
「はい、すっかり回復しております」
「そうか……」
それきり黙り込んでしまった鬼柳をおいて、嘉越は一人考えに耽った。あの時の瑠羽の言葉が耳から離れない。嘉越にしか届かぬ声で、確かに彼はこう言った。
『でも僕は、戦場であってもあなたを癒したと思います。目の前に傷を負った人がいるのに、放っておくことなどできません』
敵も味方も、シェアールもアム・アザゼルもない。彼らが目指しているのはこういうことなのか。
嘉越の中で、何かが変わろうとしていた。
たとえばこんな、未来。
＜幕＞
※企画にお付き合い下さいまして、、ありがとうございました！
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